The Riemann ζ 関連の話.以前の雑記(2007/11/3)と同じく画像の代替テキストはLaTeXにおける\\[~\\]内を想定した記述そのまま.参考書籍は高木貞治著「解析概論」(岩波書店:ISBN4000051717.以下“解析概論”)と林実樹廣・長坂行雄共著「複素関数概論」(サイエンス社:ISBN4781910335.以下“複素概論”).参考サイトは解析接続 - Wikipedia・ゼータ関数と解析接続.不等号の下に線一本は≦や≧と同じ意味です.その他高校2年レベルのものは,解説を省いています.
この函数を“解析接続によって定義域を複素数平面全体へ拡張”し
複素概論によれば,解析接続という語が出てくるのはP171.
を複素平面上の連続曲線として,各tに対して
を中心とする関数要素
があって,
の収束半径を
としたとき,以下の性質をみたすならば,
を曲線Cに沿う解析接続という:
,
ならば
は
の直接接続である.
複素概論:P171より引用
.上記では単にαからβまでの領域という意味で使われているのでしょう.
のa,bは,以下で出てくるものです.関数要素・収束半径・直接接続について.
aを中心とするベキ級数
は正の収束半径
をもつときaを中心とする関数要素とも呼ばれる.
のとき,
から得られるbを中心とするベキ級数展開
のことを
の直接接続であるといい,…
複素概論:P170より引用
aを冪級数の中心といいます.この冪級数(便宜的にS1とする)が収束するか否かについて,基本となる定理があります.
ベキ級数S1に対して,
が定まり,ベキ級数S1は
のとき絶対収束し,
のとき発散する.
複素概論:P35より引用(複素概論上での式番号(2.4)をS1に変換.)
冪級数とは,
の右辺の事.
Rを冪級数S1の収束半径とよびます.で,
,
,
の3つの場合に分けて丁寧に説明した場合,以下のいずれかが成立します.
:S1はすべての複素数zで絶対収束する.
:S1は
をみたすzで絶対収束し,
のとき発散する.このとき,開円板
を収束円という.
:S1は
でのみ収束し,その他の複素数zでは発散する.
複素概論:P35より引用(複素概論上での式番号(2.4)をS1に変換.)
,絶対収束とは,複素数列
の級数
が収束することを言います.
……と,ここまで書くのに丸3日程かかっていまして.これ以上引き延ばす訳にも行かないので,ひとまずここで切ります.これ以後の話はThe Riemann ζ #03で.
数式ばっかりで,すぐに閉じた人がほとんどだと思います.最後まで読んだ人に,ちょっと不思議な式を.
これを示すのに,解析接続云々の話が必要な訳です.
のことを
